リレックス スマイル 研究会

ドクターリレーコラム

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サイト掲載日 2017年01月06日

屈折矯正手術の長期経過を考える

北里大学では2011年より国内初の施設としてReLEx SMILE手術を導入しています。フラップを作製しないので、ドライアイになりにくい、術後疼痛が少ない、球面収差を生じにくい、外傷に対して強いといったさまざまな特徴があります。何より今感じているのが、長期的な屈折安定性に優れていることです。これは屈折矯正手術を行う上で、非常に重要な意義があります。当初患者さんの視力が良好であっても、時間経過とともに視力が下がってしまうのであれば、患者さんの満足度も当然低下してしまいます。レーシックと異なりフラップを作製しないことで、角膜の強度が比較的保たれ、エキシマレーザーで削らないことで、創傷治癒反応が少ないのではないかと思います。我々の施設は唯一の大学病院ですので、長期的な経過観察はとても大切となります。できるだけ多くの患者さんの☺がずっと続くような手術を目指していきたいと思います。

北里大学医学部眼科
神谷 和孝