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ドクターリレーコラム

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サイト掲載日 2018年12月18日

スポーツと屈折矯正術

屈折矯正術を希望される患者様の動機として、「裸眼で思い切りスポーツをしたい!」というのはよく聞かれるもののひとつです。眼科医学の大きな進歩でこれが実現可能になりました。それではどんな方法がいいでしょうか? まずは最も普及しているLASIKですが、ほとんどのスポーツはLASIKで問題ないでしょう。しかし、コンタクトスポーツ、たとえば、ボクシング、相撲、レスリング等々の格闘技においては、アクシデントで眼球打撲を起こす可能性が高くなります。激しい戦い中、たまたまフラップのエッジに対して強い外力が加わると、フラップがずれたり、シワが起こる場合があります。もちろん、日常生活で眼をこすったり、ぶつけたり、潜水したり、気圧が変わったり、というようなことで、フラップに問題がおこることはまずありません。しかし、格闘技では眼に強い力がかかる確率が日常生活よりずっと高いため、フラップを作成しない方法が望ましいと思います。 以前は、格闘技をされる方にはPRKという表面からレーザーを当てる方法を選択していました。しかし、PRKでは表面の角膜上皮が治る期間の1週間は、見えにくさと痛みでダウンタイムがあることが問題でした。また、傷が大きいのでわずかながら感染のリスクもあります。SMILEはフラップがなく、PRKのような大きな傷を作らないのでダウンタイムはほとんどありません。格闘技を行う方には最適な屈折矯正方法と思います。

 

南青山アイクリニック院長

戸田郁子